2010/4/26

産業・貿易

米国産コメの輸入制限を解除、未認可品種の混入問題解消で

この記事の要約

欧州委員会は19日、EUが実施していた米国産のコメに対する輸入制限を解除したと発表した。EUは米国から輸入したコメ(長粒種)に域内で認可されていない遺伝子組み換え品種が混入していたことを受けて、2006年から厳しい輸入制 […]

欧州委員会は19日、EUが実施していた米国産のコメに対する輸入制限を解除したと発表した。EUは米国から輸入したコメ(長粒種)に域内で認可されていない遺伝子組み換え品種が混入していたことを受けて、2006年から厳しい輸入制限を導入していた。

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EUでは2006年8月、独バイエル・クロップサイエンス社が開発した未承認の遺伝子組み換えコメ「LL RICE 601」が、米国から輸入した商業用の長粒種に混入していることが発覚。同品種が混入していないことが証明された長粒種以外の輸入を禁止する措置を発動した。EU各国がすべての米国産長粒種米を対象に荷揚げ地で混入の有無を検査するための費用を輸入業者が全額負担することを迫られたことから、実質的に米からのコメ輸入はストップしていた。

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しかし、米コメ連合会が2009年に実施した検査で、米国内に「LL RICE 601」が流通していないことが確認されたことから、問題は解消されたとして輸入制限の解除を決めた。

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