2010/5/3

総合 –EUウオッチャー

EUがミャンマー制裁を延長、支援強化の用意も表明

この記事の要約

EUは4月26日に開いた外相理事会で、ミャンマーに対する制裁措置を1年間延長することを決めた。軍事政権が民主化への移行を拒んでいるためで、同政府の関係者のEUへの渡航禁止や関係者が保有する企業などの資産の凍結、EU企業に […]

EUは4月26日に開いた外相理事会で、ミャンマーに対する制裁措置を1年間延長することを決めた。軍事政権が民主化への移行を拒んでいるためで、同政府の関係者のEUへの渡航禁止や関係者が保有する企業などの資産の凍結、EU企業による新規投資の凍結などを続ける。

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同理事会は声明の中で、「ミャンマー政府に対して民主的な文民政治への平和的な移行を求める」として、あらゆる関係者間の真の対話を通じてのみ同国の直面する政治的・社会経済的な課題への取り組みができると指摘。ミャンマーの社会的・経済的状況を改善するために同国国民への支援を強化する用意があることを表明した。また民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏の軟禁を解き、政治犯を釈放するよう改めて求めた。

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外相理事会は、ミャンマーの民主化に向けた動きを支援し信頼関係を築くことを期待して高官レベルの協議に向け同国への予備的な派遣団を送る計画を明らかにしているが、ミャンマー政府がこれを受け入れるかどうかは定かではない。

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