2010/5/3

欧州ビジネスウオッチ

ノルスクハイドロ、ヴァーレのアルミ事業買収

この記事の要約

ノルウェーのエネルギー・金属大手ノルスクハイドロは2日、ブラジル資源大手ヴァーレのアルミニウム事業を買収することで合意したと発表した。買収総額は49億ドルで、同社にとって過去最大規模の海外での買収となる。年内の買収手続き […]

ノルウェーのエネルギー・金属大手ノルスクハイドロは2日、ブラジル資源大手ヴァーレのアルミニウム事業を買収することで合意したと発表した。買収総額は49億ドルで、同社にとって過去最大規模の海外での買収となる。年内の買収手続き完了を目指す。

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ノルスクハイドロは、ヴァーレが保有する◇パラゴミナスのボーキサイト鉱山の株式60%◇アルミ製錬会社アルノルテの株式91%◇アルミ製錬会社アルブラスの株式51%――などを取得する。パラゴミナスは世界3位のボーキサイト鉱、アルノルテは世界最大のアルミ製錬会社だ。ノルスクハイドロによると、同ボーキサイト鉱の買収により、今後100年は現在のアルミ生産を維持できるだけの原料を確保できるという。

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取引は現金と株式交換を組み合わせた形で、現金部分は11億ドル。ヴァーレはノルスクハイドロの発行済み株式の22%を握る。これに伴い、ノルスクハイドロに対するノルウェー政府の出資比率は43.8%から34.5%に低下する。

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