2010/5/3

欧州ビジネスウオッチ

独エーオン、米電力・ガス事業を売却

この記事の要約

独エネルギー大手のエーオンは4月28日、米国法人の電力・ガス事業を米同業PLLに76億ドルで売却することで合意したと発表した。エーオンは債務圧縮に向け年内に計100億ユーロの事業を売却する方針で、うち60億ユーロをすでに […]

独エネルギー大手のエーオンは4月28日、米国法人の電力・ガス事業を米同業PLLに76億ドルで売却することで合意したと発表した。エーオンは債務圧縮に向け年内に計100億ユーロの事業を売却する方針で、うち60億ユーロをすでに実現している。今回の売却により目標を達成する。

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エーオンの米法人はケンタッキー州ルイビルに本社があり、顧客数は電力が92万7,000人、天然ガスが31万4,000人。直近の売上高は19億ユーロに上る。元は英電力大手パワージェンの子会社で、2002年にエーオンが買収した。

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エーオンは当初、米国の天然ガス・電力事業を強化する方針を打ち出していたが、足元の欧州事業を強化する方針に転じたため、米事業は中核事業から外れていた。将来性の極めて高い米国の再生可能エネルギー事業は手元に残し、強化していく方針だ。

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