2010/5/31

環境・通信・その他

オランダのCCS実証プロジェクト、欧州委が公的支援策を承認

この記事の要約

欧州委員会は26日、オランダ政府が同国のヌオン・エネルギー・ソーシングによる二酸化炭素回収・貯留(CCS)実証プロジェクトに1,000万ユーロの補助金を交付する計画を承認したと発表した。オランダ政府の支援策は方法・規模と […]

欧州委員会は26日、オランダ政府が同国のヌオン・エネルギー・ソーシングによる二酸化炭素回収・貯留(CCS)実証プロジェクトに1,000万ユーロの補助金を交付する計画を承認したと発表した。オランダ政府の支援策は方法・規模ともにEU国家補助規定に合致しており、資金支援を通じて著しく競争を阻害することなくCCS の実用化に向けた技術開発が促進され、EU共通の利益につながると判断した。

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欧州委が認可した公的支援の対象は、オランダ南部リンブルフ州のブフナムにあるヌオン社の石炭ガス化複合発電所(Integrated Gasification Combined Cycle=IGCC)で進行中のCCSプロジェクト。大規模発電施設に実装する燃焼前回収(pre-combustion)技術を利用した回収効率の高いCCSプラントの開発を目的としている。ヌオンはフローニンゲン州のエームスハーフェンに建設予定の大規模IGCCプラントにも同技術の導入を計画している。

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