EU統計局ユーロスタットが16日発表した5月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率は先月末公表の速報値と同じ前年同月比1.6%となり、前月の1.5%から0.1ポイント上昇した。これは2008年12月以来の高水準。ただ、依然として欧州中央銀行(ECB)が上限目標値とする2%を下回る水準にとどまっている。(表参照)
\ユーロ圏では原油高、ユーロ安による輸入コスト上昇が物価を押し上げている。エネルギーの上昇率は9.2%と、高い水準にある。価格変動が激しいエネルギー、食品、アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率は0.8%と、前月から横ばいだった。
\EU27カ国ベースのインフレ率は2%で、前月から横ばい。アイルランド、ラトビアの2カ国だけは物価下落が続いている。
\