2010/6/28

競争法

浴室設備でカルテル、欧米16社に6.2億ユーロの制裁

この記事の要約

欧州委員会は23日、欧米の浴室設備メーカー17社が欧州市場でカルテルを結んでいたとして、うち16社に総額6億2,225万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。制裁対象となったのは米アイディール・スタンダード、独ビレロイ […]

欧州委員会は23日、欧米の浴室設備メーカー17社が欧州市場でカルテルを結んでいたとして、うち16社に総額6億2,225万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。制裁対象となったのは米アイディール・スタンダード、独ビレロイ&ボッホ(V&B)、グローエ、

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フィンランドのサニテックなど。米マスコもカルテルに加わったが、最初に通報して調査に協力したため、制裁を全額免除された。

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欧州委によると、17社は1992年~2004年の12年間にわたって、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、オーストリアの6市場で談合を繰り返し、浴室の浴槽、洗面台、蛇口などの備品の販売価格を操作していた。

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制裁額はアイディール・スタンダードが3億2,600万ユーロで最高。このほか、V&Bが7,150万ユーロ、サニテックが5,700万ユーロ、グローエが5,480万ユーロなどとなっている。

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アイディール・スタンダードとグローエは、調査への協力が認められて、制裁金が30%減額された。このほか欧州委は、10社から経営状況の悪化で制裁金を払えないとして罰金減額の要請があり、うち5社に特例措置として減額を認めたことを明らかにした。3社は50%、2社は25%の減額になったという。減額された企業の具体名は、企業側の要望により公表を控えている。

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