2010/8/23

産業・貿易

EUと韓国のFTA、来月半ばにも正式署名へ

この記事の要約

EUと韓国は来月半ばにも自由貿易協定(FTA)の正式署名を行い、年内にはFTAが暫定発効する見通しだ。韓国外交通商部の安豪栄(アン・ホヨン)通商交渉調整官が18日に明らかにした。発効すればEUにとって韓国は、FTAを結ぶ […]

EUと韓国は来月半ばにも自由貿易協定(FTA)の正式署名を行い、年内にはFTAが暫定発効する見通しだ。韓国外交通商部の安豪栄(アン・ホヨン)通商交渉調整官が18日に明らかにした。発効すればEUにとって韓国は、FTAを結ぶアジアで最初の国となる。

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FTAは2007年から8回にわたる交渉の末、昨年10月に仮署名をして今年4月に正式調印にこぎつけ、双方で批准手続きに入っていた。同通商交渉調整官によると、EUでは9月10日の外相理事会で正式署名の委任が決定される見込みという。韓国ではすでに閣議承認しており、大統領と議会の承認を待つだけとなっている。ただし協定が発効するにはEUの加盟27カ国での議会の批准が必要となる。

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協定では、EU側は発効から3年以内に工業製品の99%、韓国側は96%について段階的に輸入関税を撤廃する。EUは韓国にとって中国に次ぐ2番目の貿易相手で韓国への直接投資では最大。昨年の双方の貿易総額は900億ドルに達している。なお韓国の対外経済政策研究院は、FTAの発効により韓国の対EU輸出額は110億ドル拡大し同国の経済成長を3%以上押し上げると予想している。

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