2010/11/1

欧州ビジネスウオッチ

独メトロ、仏家電チェーン売却へ

この記事の要約

独流通大手のメトロは10月29日、フランスの家電販売事業から撤退する方針を明らかにした。仏市場で急速な事業の拡大が見込めないことに対応。当面はロシア、トルコ、中国など将来性の高い市場を重点的に開拓していく意向だ。\ メト […]

独流通大手のメトロは10月29日、フランスの家電販売事業から撤退する方針を明らかにした。仏市場で急速な事業の拡大が見込めないことに対応。当面はロシア、トルコ、中国など将来性の高い市場を重点的に開拓していく意向だ。

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メトロは仏家電小売市場に1989年に参入した。現在はサターン・ブランドのチェーン店を34カ所で展開している。チェーン店を一括売却するか個別売却するかは未定。仏HTMグループとの間ではすでに売却に向けた交渉を開始した。

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メトロの家電量販子会社メディア・サターンのローラント・ヴァイゼ社長はロイター通信に対し「フランスの家電小売市場で最大手となるには長い時間と巨額の資金を要する」と述べ、仏市場から撤退するのは成長効率が悪いためだとの立場を示した。

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