2010/11/8

欧州ビジネスウオッチ

明治安田生命、独保険3位と戦略提携

この記事の要約

明治安田生命は5日、独総合保険大手のタランクスと戦略提携することで合意したと発表した。タランクスが発行する転換型永久劣後債を3億ユーロで取得するほか、中東欧を中心に国際市場の開拓でも協働していく。\ 両社はタランクスの国 […]

明治安田生命は5日、独総合保険大手のタランクスと戦略提携することで合意したと発表した。タランクスが発行する転換型永久劣後債を3億ユーロで取得するほか、中東欧を中心に国際市場の開拓でも協働していく。

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両社はタランクスの国際保険元請子会社HDI-Gerling International(HGINT)を通してグローバルレベルの保険事業を共同展開していく。事業の具体化に向けては◇HGINTの監査役会に明治安田から2人を派遣◇両社の役員クラスを中心とする委員会などを設置し、提携関係全体を監督・推進するとともに、合弁会社の設立を含む元請分野の共同事業を検討◇共同事業のための人材を明治安田からタランクスに派遣――といった措置を実施する。両社は共同で競合企業を買収することも検討する意向だ。

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明治安田が今回の取引で取得する劣後債は、タランクスの新規株式公開の際に普通株へと転換される。出資比率がどの程度になるかは株式の発行価格に応じて決まる。独メディアがタランクスの広報担当者から得た情報によると、5%以下となる見通し。

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タランクスは独3位の保険会社で、2009年の収入保険料は209億2,300万ユーロ。現在、国際事業の強化を目指しており、日本でも損害保険事業の拡大を狙っている。

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