2010/11/8

欧州ビジネスウオッチ

BMWが2013年からEV量産、新工場に4億ユーロ投資

この記事の要約

高級車大手独BMWのライプチヒ工場で5日、環境に優しい電気自動車(EV)を生産する新工場棟の起工式が行われた。式典には地元ザクセン州のティルリヒ首相のほか、メルケル独首相や米ワシントン州知事も参列しており、EV事業のかけ […]

高級車大手独BMWのライプチヒ工場で5日、環境に優しい電気自動車(EV)を生産する新工場棟の起工式が行われた。式典には地元ザクセン州のティルリヒ首相のほか、メルケル独首相や米ワシントン州知事も参列しており、EV事業のかける同社の意気込みが感じられる。

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BMWは新工場棟の建設に4億ユーロを投資する。2011年からはライプチヒ工場で「1シリーズ」をベースとするEV「ActiveE」を小規模生産。MiniブランドのEV「MINI E」とともにその成果を同社が発売予定のEV「Megacity Vehicle(MCV)」に反映させ、MVCの量産を2013年から開始する予定だ。

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MVCには炭素繊維素材を大量に投入する。これにより軽量化を図り、航続距離を伸ばす考えだ。

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炭素繊維はSGLグループと共同でワシントン州モーゼスレイクに建設する工場で生産。ドイツに輸送して加工する。

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BMWは環境への配慮をEVの生産にも反映させる方針で、新工場棟でではもっぱら再生可能エネルギーを使用する。また、1台当たりの生産に要する電力使用量を50%、水の使用量を同70%削減する意向だ。

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