2010/11/22

欧州ビジネスウオッチ

ロシュ、4800人削減へ

この記事の要約

スイスの製薬大手ロシュは17日、全世界の従業員(8万2,000人)の6%に当たる4,800人を削減すると発表した。欧米諸国を中心に医療コスト削減の動きが高まっているほか、新薬の特許が相次いで切れることに対応するもので、2 […]

スイスの製薬大手ロシュは17日、全世界の従業員(8万2,000人)の6%に当たる4,800人を削減すると発表した。欧米諸国を中心に医療コスト削減の動きが高まっているほか、新薬の特許が相次いで切れることに対応するもので、2011~12年の2年間を通して社員を整理していく。同社はまた、事業売却で700人を削減するほか、グループ企業間の異動を通して800人の配置転換を行うため、組織スリム化の影響を受けるのは計6,300人に上る。

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リストラ費用は総額27億スイスフランを予定。事業コストは年24億フラン圧縮する。

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削減・異動対象となる社員数が最も多いのは製薬部門で、販売・マーケティング要員を2,650人、研究開発要員を1,400人、生産要員を1,350人整理する。診断薬部門では640人が該当する。

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国別では米国が最多で3,550人を占める。スイス本国は770人、スイス以外の欧州は1,300人。ドイツではRNA干渉治療薬を手がけるクルムバッハの拠点が閉鎖され、約50人が影響を受ける。

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