2010/11/29

環境・通信・その他

域内のブロードバンド、10メガビット/秒以上が3割に

この記事の要約

EU内のブロードバンドのうち接続スピードが10メガビット/秒(Mbps)以上の回線は全体の29%に達し、ブロードバンドの普及率は25.6%となったことが、欧州委員会が25日に公表した最新調査の結果で明らかになった。ただし […]

EU内のブロードバンドのうち接続スピードが10メガビット/秒(Mbps)以上の回線は全体の29%に達し、ブロードバンドの普及率は25.6%となったことが、欧州委員会が25日に公表した最新調査の結果で明らかになった。ただし、「2013年までに全世帯がブロードバンドに接続し、2020年までには全世帯が30Mbps以上の高速、全体の半分が100Mbps以上の超高速に接続する」というEUが掲げる目標に達するにはまだ道のりが長い。

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この調査によれば、2010年7月時点で10Mbps以上の速度は前年7月に比べて15%増えて全回線の29%となり、30Mbps以上は5%、100 Mbps以上は0.5%だけだった。これは韓国や日本など接続速度が速い国とは依然として開きがある。ブロードバンドの回線自体は1年間に8%増えている。

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国別にみるとオランダとデンマークが抜きんでており、人口100人当たり回線契約数は40回件で世帯普及率は約80%に達している。100人当たり契約数で米国の26.4件を上回るのはこの2カ国のほか、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、スウェーデン、英国の計9カ国だった。

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回線の技術ではデジタル加入者線(DSL)が最も多いものの、光ファイバーや高速通信規格Docsis3.0に準拠したケーブル回線の伸びで市場シェアは落ちてきている。光ファイバーは1年間で40%増えたが、ブロードバンドの全回線に占める割合はスウェーデンの24%など一部の例を除けば低く、EU全体では1.7%にとどまっている。

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一方、携帯電話のブロードバンド接続は過去1年で1.45倍増加し、普及率は6%となった。国別ではフィンランドが21.5%で、これにオーストリア(16.7%)、スウェーデン(14.0%)、デンマーク(13.4%)、ポルトガル(12.1%)が続いている。

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