2010/11/29

欧州ビジネスウオッチ

フィアットとクライスラー、伊で共同生産

この記事の要約

伊自動車大手フィアットは26日、提携する米クライスラーとイタリアで乗用車を共同生産する合弁会社を設立すると発表した。フィアットの本社があるトリノ近郊のミラフィオーリ工場で、クライスラーの「ジープ」やフィアット「アルファロ […]

伊自動車大手フィアットは26日、提携する米クライスラーとイタリアで乗用車を共同生産する合弁会社を設立すると発表した。フィアットの本社があるトリノ近郊のミラフィオーリ工場で、クライスラーの「ジープ」やフィアット「アルファロメオ」を生産する。これにより提携が一層強化される。

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両社は合弁会社に総額10億ユーロを出資する。出資比率は両ブランドの生産割合に応じて決まる。合弁会社は年最大28万台を生産する予定。2012年下期から生産を開始する。

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フィアットは2009年、経営危機に直面していたクライスラーに20%を出資。同時にフィアットが得意とする分野の技術を提供するなど業務提携も結んだ。業務提携はこれまで、「フィアット500」の米販売開始、クライスラーの米工場でのエンジン共同生産など米国が中心だったが、イタリアでの共同生産により、さらに深まることになる。

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