2010/12/13

欧州ビジネスウオッチ

バイエル、ポリカーボネート事業本部を中国に

この記事の要約

独化学・製薬大手のバイエルは9日、アジア太平洋事業の強化戦略を打ち出した。2016年までに上海に約10億ユーロを投資、中国語圏市場の売上高を2015年までに2009年の21億ユーロから約50億ユーロに拡大する計画だ。アジ […]

独化学・製薬大手のバイエルは9日、アジア太平洋事業の強化戦略を打ち出した。2016年までに上海に約10億ユーロを投資、中国語圏市場の売上高を2015年までに2009年の21億ユーロから約50億ユーロに拡大する計画だ。アジアが世界最大の成長センターとなっていることに対応するもので、ポリカーボネート事業の中核機能は独レバークーゼンから上海に移管する。

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当初の計画では、上海には2012年までに計21億ユーロを投資する予定だった。今回打ち出した措置により2016年までの総額は30億ユーロを超えることになる。

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新規投資額の半分以上は樹脂生産の強化に充てる方針。具体的にはポリウレタン原料であるMDIの生産能力を現在の年35万トンから100万トン、ポリカーボネートの生産能力も同10万トンから50万トンへと引き上げる。ともに既存工場拡張のほか、新工場の建設を通して実現する。塗料原料HDIについても生産能力を拡張する。

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