2010/12/13

欧州ビジネスウオッチ

アルセロール・ミタル、ステンレス鋼部門を分社化

この記事の要約

鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)は8日、ステンレス鋼部門を分社化すると発表した。足元の欧州ではステンレス鋼業界の生産能力が過剰となっており、これに対応する考え。同措置に伴い、同業界では再編の動きが活 […]

鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)は8日、ステンレス鋼部門を分社化すると発表した。足元の欧州ではステンレス鋼業界の生産能力が過剰となっており、これに対応する考え。同措置に伴い、同業界では再編の動きが活発化する可能性が出てきた。

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ステンレス鋼部門を来年初頭にも欧州証取ユーロネクストに上場させる。既存株主にはアルセロール・ミタル株20株につき新会社の株式1株を付与する。

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同部門の売上高は昨年42億ドルで、アルセロール・ミタル全体の約7%を占めた。ロイター通信によると、市場関係者は時価総額を約30億ユーロと推定している。

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欧州ステンレス鋼市場では独ティッセン・クルップが約30%のシェアを持ち最大手。アルセロール・ミタルの当該部門は同20%強に上るため、ティッセン・クルップとの合併は独禁法に抵触する。市場では欧州シェアが比較的小さいアセリノックス(スペイン)やオウトクンプ(フィンランド)との合併が取りざたされている。

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