2011/1/10

競争法

欧州委、SCジョンソンのサラ・リー事業買収で本格調査に

この記事の要約

欧州委員会はこのほど、家庭用洗浄製品を手がける米SCジョンソンが米消費財大手サラ・リーの家庭用殺虫剤事業を買収する計画について、本格的な調査に着手すると発表した。初期調査の結果、EU内の一部の市場で競争を阻害する恐れが浮 […]

欧州委員会はこのほど、家庭用洗浄製品を手がける米SCジョンソンが米消費財大手サラ・リーの家庭用殺虫剤事業を買収する計画について、本格的な調査に着手すると発表した。初期調査の結果、EU内の一部の市場で競争を阻害する恐れが浮上したため。3月12日までに買収の可否の最終判断を下す。

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SCジョンソンは2010年6月、サラ・リーの家庭用殺虫剤事業を1億5,350万ユーロで取得することで合意。欧州委は9月から買収に関する競争法上の審査を行っていた。その結果、両社の家庭用殺虫剤事業はフランス、スペイン、ベルギー、ギリシャ、チェコで大きく重複していることから、SCジョンソンが買収によりこれらの市場を寡占しかねないと判断。さらに精査したうえで結論を下すことにした。

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