2011/2/7

環境・通信・その他

再生可能エネルギーの取り組み強化、欧州委が各国に支援策の調整要請

この記事の要約

欧州委員会は1月31日、域内の再生可能エネルギーの進捗状況を示すとともに、2020年に再生可能エネルギーの比率を20%とする目標を達成するため各国が協力して取り組みを強化する必要性を強調した。\ 各国は2020年の目標達 […]

欧州委員会は1月31日、域内の再生可能エネルギーの進捗状況を示すとともに、2020年に再生可能エネルギーの比率を20%とする目標を達成するため各国が協力して取り組みを強化する必要性を強調した。

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各国は2020年の目標達成に向けて2010年初めに行動計画を提示したが、2010年について電力と輸送の両部門で目標を達成したのはドイツ、ハンガリー、スウェーデンの3カ国にとどまっている。このため欧州委は民間からの投資も合わせて再生可能エネルギーへの投資を2009年実績の350億ユーロから700億ユーロに倍増させるよう呼びかけた。

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投資拡大に向けて各国には支援策の活用が求められるが、各国によって補助金や融資、固定価格買取り制度、証明書制度など支援策も異なっている。しかし投資家は明快で一貫した制度を求めており、民間投資を引きつけて再生可能エネルギーが経済的にも競争力を持てるように、各国政府は支援制度を調整して統合を強化する必要があるという。欧州委はこうした取り組みにより年間で最大100億ユーロの節減になると分析している。

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