2011/2/7

欧州ビジネスウオッチ

仏ルノーが欧州工場に57億ユーロ投資、EVなどの生産拡充へ

この記事の要約

仏自動車大手ルノーは2日、欧州内の工場に対して、2010-13年に総額57億ユーロを投資すると発表した。電気自動車(EV)など付加価値の高い分野の生産を拡充するのが目的。投資額の40%はフランスに回す。\ 今回の投資は、 […]

仏自動車大手ルノーは2日、欧州内の工場に対して、2010-13年に総額57億ユーロを投資すると発表した。電気自動車(EV)など付加価値の高い分野の生産を拡充するのが目的。投資額の40%はフランスに回す。

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今回の投資は、ルノーが10日に発表する中期事業戦略の一環。同社の欧州販売は低迷しているが、需要に応じて生産体制を再編することで、工場閉鎖や人員整理を回避しながら業績回復を図る狙いがある。

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投資は主にEVおよび関連部品、高級車、小型商用車といった高付加価値製品の開発・生産に充てられる。EVに関しては、2015年までに世界で販売する製品の80%を仏国内で生産する計画で、小型車「ゾエ」を北部のフラン工場で、バン「カングー」を北東部モーブージュ工場で生産する。フラン工場では12年からEVの電池を生産。さらに2012年には東南部のクレオン工場で第3世代のモーターを生産する予定だ。

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高級車については、北東部のドゥエー工場で2014年から「ラグナ」と「エスパス」の後継モデルを生産する。両車種とも日産と車台を共有する。商用車では、北部サンドヴィル工場で2013年から新モデルの生産を開始する方針だ。

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