欧州委員会は10日、バルト諸国の鉄道貨物会社がEU競争法に違反した疑いがあるとして、関係各社に立ち入り調査を実施したことを明らかにした。対象企業は不明だが、リトアニア鉄道とラトビア鉄道が調査を受けたことを明らかにしている。
\欧州委は8日に立ち入り調査を行った。詳細は不明だが、各社が「カルテルや市場の独占的な地位の悪用を禁じる競争法に違反した信ずるに足る根拠がある」としている。
\リトアニア鉄道をめぐっては、ポーランドのエネルギー最大手PKNオルレンが、同社リトアニア国内に持つ製油所からの鉄道輸送が妨害されているとして、リトアニア鉄道と対立しており、立ち入り調査には同問題が関係しているもよう。リトアニア鉄道は「(PKNオルレンの)苦情に根拠はない」として、違法行為を否定している。
\