2011/3/14

欧州ビジネスウオッチ

ダイムラーとロールスロイス、独エンジン大手に買収提案

この記事の要約

独自動車大手ダイムラーと英エンジン大手ロールスロイスは9日、独エンジンメーカーのトグナムに共同での買収を提案したと発表した。両社は均等出資の合弁会社を設立し、同社を通じてトグナムの全株式を公開買い付け(TOB)で取得する […]

独自動車大手ダイムラーと英エンジン大手ロールスロイスは9日、独エンジンメーカーのトグナムに共同での買収を提案したと発表した。両社は均等出資の合弁会社を設立し、同社を通じてトグナムの全株式を公開買い付け(TOB)で取得する計画だ。

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ダイムラーはトグナムに28.4%を出資している。合弁会社は残り株を1株あたり24ユーロで買い取る。同価格は買収観測が浮上する前日(4日)の終値に30%を上乗せした水準。トグナムの価値を総額約32億ユーロと評価した形になる。

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合弁会社にはダイムラーがすでに保有する株式が移管される。また、ロールスロイスの船舶用エンジン部門であるベルゲンも組み入れる。ダイムラーとロールスロイスは、株式50%以上の取得がTOB成立の条件としている。

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トグナムはトラック、船舶や防衛産業向けの大型エンジンに強みを持つメーカー。ダイムラーとロールスロイスは、新興市場での大型エンジンに対する需要増大をにらみ、同社を傘下に加えたい考えだ。

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