2011/4/4

総合 –EUウオッチャー

3月のユーロ圏景況感が悪化、日本の震災など影響か

この記事の要約

欧州委員会が3月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は107.3となり、前月の107.9から0.6ポイント低下した。同指数は1月から2カ月連続で上昇し、前月には2007年8月以来の高水準に達し […]

欧州委員会が3月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は107.3となり、前月の107.9から0.6ポイント低下した。同指数は1月から2カ月連続で上昇し、前月には2007年8月以来の高水準に達していたが、3月は原油価格高騰や東日本大震災が世界経済に及ぼす影響が懸念され、悪化したとみられる。

\

ESI はEU内の企業経営者約13万人と約4万人の消費者を対象に、毎月最初の2週間に実施する聞き取り調査を通じてまとめられる。同指数を構成する5分野では製造業が前月から横ばいだったのを除いて低下。下げ幅はサービス業が0.4ポイント、消費者が0.6ポイント、小売業が1.3ポイント、建設業が0.8ポイントとなっている。

\

EU27カ国ベースのESIは107.4で、前月の107.2から0.2ポイント上昇。主要国ではドイツ、スペイン、ポーランドが低下した一方で、英国、フランス、イタリア、オランダは上昇した。

\