2011/4/4

競争法

ドイツ鉄道に競争法違反の疑い、欧州委が立ち入り調査

この記事の要約

欧州委員会は3月31日、欧州有数の鉄道運営会社であるドイツ鉄道(DB)が、独占的な立場の悪用を禁止するEU競争法に違反した疑いがあるとして、同社の事務所に立ち入り調査を行ったことを明らかにした。\ 立ち入り調査は29日に […]

欧州委員会は3月31日、欧州有数の鉄道運営会社であるドイツ鉄道(DB)が、独占的な立場の悪用を禁止するEU競争法に違反した疑いがあるとして、同社の事務所に立ち入り調査を行ったことを明らかにした。

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立ち入り調査は29日に実施された。欧州委によると、ドイツ鉄道の子会社で列車のけん引車に電力を供給するDBエネルギーが、DBグループの鉄道貨物部門を優先的に扱っているという疑いが浮上。DBエネルギーは、けん引車への電力供給で国内唯一の事業体であることから、欧州委は同社が独占的立場を乱用してグループ外企業を不当に差別している疑いがあるとして調査を進める。

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今後の調査で競争法違反と認定された場合、同社は全世界の売上高の最大10%に相当する制裁金の支払いを命じられる可能性がある。

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