2011/4/11

競争法

建設用鋼材のカルテル、欧州委が再び制裁金減額

この記事の要約

欧州委員会は4日、建設用鋼材をめぐるカルテルで欧州の鉄鋼16社に制裁金支払いを命じた件で、制裁金を4億5,800万ユーロから2億6,900万ユーロに減額したことを明らかにした。同カルテルでの制裁金減額は2回目となる。\ […]

欧州委員会は4日、建設用鋼材をめぐるカルテルで欧州の鉄鋼16社に制裁金支払いを命じた件で、制裁金を4億5,800万ユーロから2億6,900万ユーロに減額したことを明らかにした。同カルテルでの制裁金減額は2回目となる。

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欧州委は昨年6月、鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタル(ルクセンブルク)など17社が基礎工事や橋梁の建設に使われるPC鋼の販売をめぐり、1984年から2002年にかけてカルテルを結んでいたとして、最初にカルテルを通報して摘発に協力した1社を除く16社に総額5億1,847万ユーロの制裁金の支払いを命じた。

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しかし、欧州委は昨年10月、制裁額の算定に誤りがあったとしてアルセロール・ミタルなどの制裁金を減額。今回はアルセロール・ミタルの制裁に支払い義務のない子会社の制裁金が含まれていたなどとして、再度減額を決めた。アルセロール・ミタルの制裁額は従来の2億7,600万ユーロから4,570万ユーロに引き下げられた。

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