2011/4/18

環境・通信・その他

違法漁業撲滅に向け管理強化、違反者には制裁措置も適用

この記事の要約

欧州委員会は12日、違法漁業の撲滅に向けて漁業管理を強化する新制度を導入すると発表した。EU全体で漁獲から小売店までの追跡可能性を徹底するとともに、度重なる違反者に対してはライセンス剥奪などの制裁を発動する。これにより漁 […]

欧州委員会は12日、違法漁業の撲滅に向けて漁業管理を強化する新制度を導入すると発表した。EU全体で漁獲から小売店までの追跡可能性を徹底するとともに、度重なる違反者に対してはライセンス剥奪などの制裁を発動する。これにより漁獲枠を超える違法な漁業を取り締まり、乱獲を防ぐことを狙う。

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捕獲から小売までの追跡データは電子的に収集・確認し、加盟各国の当局がマーケットチェーンのあらゆる地点で違法行為を監視する。違反に対してはポイント制度を導入し、違反を繰り返した場合には最終的にライセンスを失うことになる。こうした制裁措置は域内で共通とし、国籍に関係なく適用する。ただしポイント制度を伴う監視体制は、各国の準備期間に配慮して来年1月1日からの導入となる。

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欧州委のダマナキ委員(漁業・海事担当)は、「規則を徹底できなければ共通漁業政策全体の信頼性が傷つけられる」として、今後は小規模な漁業関係者でも規則を無視できなくなり規則の順守が改善されると説明している。

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