2011/5/2

産業・貿易

モザンビーク全航空会社の乗り入れ禁止、「危ない航空会社」のリスト見直しで

この記事の要約

欧州委員会は4月20日、モザンビークの全航空会社に対してEUへの乗り入れを禁止した。同国の民間航空当局に大きな不備があるためという。EUは2006年3月から安全基準を満たしていない航空会社を「危ない航空会社」に指定して域 […]

欧州委員会は4月20日、モザンビークの全航空会社に対してEUへの乗り入れを禁止した。同国の民間航空当局に大きな不備があるためという。EUは2006年3月から安全基準を満たしていない航空会社を「危ない航空会社」に指定して域内への乗り入れを制限しており、今回が17回目の見直しとなる。4月5~7日に開かれた航空安全委員会で検討し、全ての見直しを全会一致で決めた。

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モザンビークの航空当局については、国際民間航空機関(ICAO)が安全性を監査し航空当局の問題点を報告していた。またエア・マダガスカルもパリとマルセイユの便に利用しているボーイング767型機2機について乗り入れを制限された。運航と管理で度重なる不備が続いたため。

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一方で、インドネシアの貨物専門の航空会社4社の乗り入れ制限は解除された。同国の当局が安全運航に向けて確実な措置をとっていることを評価した。同様にウクライナのUMエアーも安全性の改善が顕著なことから運航が認められた。今回の見直しで運航を禁止されている航空会社は21カ国の269社となり、制限付きで域内への乗り入れを認めている航空会社は10社となった。

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一方、「航空安全委員会では長時間にわたる議論の末、欧州委に対してロシア政府と航空安全性の問題について対話を強化するよう要請した。ロシア政府がEUに乗り入れる同国の全航空機について国際基準を確実に順守するよう求めるもの。このほかドイツとスペインに対し、空港の安全に向けた人員が不足しているとして、改善するよう警告している。

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