2011/5/2

産業・貿易

韓国、EUとのFTA批准へ前進

この記事の要約

EUと韓国の自由貿易協定(FTA)の批准手続きが大きく前進し、当初の予定通り7月1日の発効が確実となってきた。韓国議会の外交通商統一委員会が4月28日に批准案を承認したもので、本会議での採択を待つばかりとなっている。\ […]

EUと韓国の自由貿易協定(FTA)の批准手続きが大きく前進し、当初の予定通り7月1日の発効が確実となってきた。韓国議会の外交通商統一委員会が4月28日に批准案を承認したもので、本会議での採択を待つばかりとなっている。

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このFTAは昨年10月に正式署名したもので、欧州議会はすでに2月に本会議で承認している。しかし韓国では議会に提出されたFTA協定文の韓国語訳に数多くの間違いが見つかったため、政府は4月初めに協定文を取り下げて誤訳を訂正したうえで議会に再提出していた。外交通商統一委員会は今回、賛成17、反対2、棄権6の賛成多数で可決した。

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FTAにより発効から5年間で約98%の関税が撤廃され、工業製品や農産物、サービスに対するその他の通商障壁も取り除かれる。韓国政府はFTAにより向こう15年間に貿易黒字は年平均3億6,000万ドルに達し、国内総生産(GDP)が5.6%引き上げられて25万人の雇用が創出されると試算している。

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