2011/5/16

産業・貿易

中国に初の反補助金関税、コート紙を対象に

この記事の要約

欧州委員会は14日、中国がEU域内に輸出するコート紙に反補助金関税(相殺関税)と反ダンピング税を課すと発表した。中国政府が上質コート紙のメーカーに、不当な補助金を交付して安値での輸出を支えていると認定した。EUによる中国 […]

欧州委員会は14日、中国がEU域内に輸出するコート紙に反補助金関税(相殺関税)と反ダンピング税を課すと発表した。中国政府が上質コート紙のメーカーに、不当な補助金を交付して安値での輸出を支えていると認定した。EUによる中国製品への反補助金関税適用は初めて。

\

上質コート紙は本、雑誌のカラーページやカタログなどに使われる。欧州の上質紙メーカーが加盟する業界団体は昨年1月、中国が上質コート紙を不当な安値でEUに輸出し、域内業者を圧迫しているとして欧州委に対応を要請。欧州委は同年2月から調査を開始し、通常の手続きである反ダンピング税に加え、反補助金関税もセットで課すことを決めた。

\

課税率は反補助金関税が4~12%、反ダンピング税が8~35.1%。14日付で適用する。適用期間は5年だが、必要に応じて延長も検討する。

\