2011/8/8

環境・通信・その他

外国人配偶者のビザ発給条件を厳格化、デンマークで7月から

この記事の要約

移民の急増を抑制する目的でデンマーク政府が義務付けている外国人(EU加盟国出身を除く)配偶者のビザ取得について、同国政府は7月から発給条件を再び厳格化した。昨年11月と今年1月に続く規則の改定により、外国人と結婚(事実婚 […]

移民の急増を抑制する目的でデンマーク政府が義務付けている外国人(EU加盟国出身を除く)配偶者のビザ取得について、同国政府は7月から発給条件を再び厳格化した。昨年11月と今年1月に続く規則の改定により、外国人と結婚(事実婚を含む)するデンマーク人とそのパートナーが同国での居住を希望する場合、パートナーの出身国しだいでは非常に高額の資金が必要になる。

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配偶者ビザの申請料は、30%増の7,775クローネ(1クローネ=約15円)となった。また、一定の条件に該当する場合、4年間にわたり国内銀行に預けることが義務付けられる社会保障目的の「担保金」は、約6万3,000クローネから10万クローネに値上げされた。申請の際には、これらの支払いに加えてデンマーク語やデンマーク社会などに関する審査試験の受験が必要になる場合がある。現在のところ、日本のほか韓国、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、スイス、イスラエルの出身者は、審査試験の免除対象となっている。このほか、申請条件には一定期間の同居歴に加えてパートナーの双方が24歳以上であることが規定されており、一方が24歳以下の場合には審査の際に加算されるポイントが引き下げられるなど、若いカップルには一層高いハードルが設けられている。

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なお、配偶者ビザはデンマーク政府が外国人向けに発給する「家族ビザ」の一種。規則は頻繁に見直しが行われており、詳細については随時、変更が加えられている。

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