2011/9/5

総合 –EUウオッチャー

8月のユーロ圏景況感、08年12月以来の大幅悪化

この記事の要約

欧州委員会が8月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は98.3となり、前月の103.0から4.7ポイント低下した。2008年12月以来の大幅な悪化で、長期平均の100ポイントを割り込んだ。\ […]

欧州委員会が8月30日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は98.3となり、前月の103.0から4.7ポイント低下した。2008年12月以来の大幅な悪化で、長期平均の100ポイントを割り込んだ。

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ESI はEU内の企業経営者約13万人と約4万人の消費者を対象に、毎月最初の2週間に実施する聞き取り調査を通じてまとめられる。同指数の低下は6カ月連続。同指数を構成する5分野で上昇したのは建設業だけだった。消費者は前月比5.3ポイントの低下で、約20年ぶりの大きな下げとなった。景気の先行き悪化による雇用、家計不安が反映された。製造業は輸出見通しの悪化を受けて3.8ポイント低下。サービス業は4.2ポイント、小売業は5.1ポイント低下した。

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EU27カ国ベースのESIは97.3で、前月から5.0ポイント低下。主要国ではドイツが5.7ポイント、英国が5.6ポイントの低下と、大幅に悪化した。

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