2011/12/12

環境・通信・その他

新興19カ国への開発援助打ち切り、中国・ブラジルなど対象に

この記事の要約

欧州委員会は7日発表したEUの対外援助向け中期予算計画で、中国、ブラジルなど新興19カ国への開発援助を2013年で打ち切る方針を打ち出した。これらの国の経済発展が進んでいることから援助の対象外とし、援助資源をアフリカ諸国 […]

欧州委員会は7日発表したEUの対外援助向け中期予算計画で、中国、ブラジルなど新興19カ国への開発援助を2013年で打ち切る方針を打ち出した。これらの国の経済発展が進んでいることから援助の対象外とし、援助資源をアフリカ諸国など最貧国に重点的に投入する。

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援助を打ち切るのは、中国、インド、タイ、マレーシア、インドネシア、イラン、ブラジル、アルゼンチン、チリ、メキシコ、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、パナマ、ペルー、ベネズエラ、ウルグアイ、カザフスタン、モルディヴの19カ国。これらの国々はEUの開発協力基金(DCI)から開発援助を受けてきたが、2014年から対象外となる。

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欧州委は10月に発表した開発援助政策の新指針で、最近の情勢を踏まえた上で支援対象を絞り込み、最も援助を必要としている国に対して最も効率的かつ効果的に支援を行う方針を示していた。

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欧州委は2014-20年に総額約962億ユーロ相当の対外援助を実施する予定。19カ国への打ち切りを含む援助計画は、加盟国と欧州議会の承認を経て、来年中に正式決定される見通しだ。

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