2011/12/27

競争法

独取引所とNYSEの合併、米当局が認可

この記事の要約

米司法省は22日、ドイツ取引所とNYSEユーロネクストの合併を認可したと発表した。ドイツ証取が、子会社のインターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)を通じて保有する米取引所ダイレクトエッジの株式を手放すことが条件 […]

米司法省は22日、ドイツ取引所とNYSEユーロネクストの合併を認可したと発表した。ドイツ証取が、子会社のインターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)を通じて保有する米取引所ダイレクトエッジの株式を手放すことが条件となる。合併は両社株主が承認済みで、あとはEUで認可されれば実現する。

\

ダイレクトエッジは米ゴールドマン・サックス、ヘッジファンドなどのコンソーシアムが運営する米4位の取引所。ISEは同社の株式31.5%を保有している。

\

フランクフルト証券取引所を傘下に持つドイツ取引所とニューヨーク証券取引所などを運営するNYSEユーロネクストの合併計画をめぐっては、EUの欧州委員会が、誕生する新会社が欧州のデリバティブ取引や清算・決済業務で圧倒的なシェアを握ることから、健全な競争を阻害するとして難色を表明。両社は一部事業の売却などを提案している。欧州委は2月9日までに合併の可否を判断する。

\