2011/12/27

欧州ビジネスウオッチ

サーブが破産申請、中国企業による救済ならず

この記事の要約

経営危機に直面するスウェーデン自動車大手サーブが19日、地元裁判所に破産を申請した。中国企業による買収が、元親会社である米ゼネラル・モーターズ(GM)の反対で実現せず、救済の道が閉ざされたため。新たな売却先が見つからなけ […]

経営危機に直面するスウェーデン自動車大手サーブが19日、地元裁判所に破産を申請した。中国企業による買収が、元親会社である米ゼネラル・モーターズ(GM)の反対で実現せず、救済の道が閉ざされたため。新たな売却先が見つからなければ、同社は倒産に追い込まれることになる。

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経営不振で資金繰りに行き詰まり、約1億5,000万ユーロの債務を抱えるサーブは、9月に会社更生手続きを申請。その後、中国の自動車販売大手、厖大汽貿集団と自動車メーカーの浙江青年蓮花汽車による買収で合意し、新体制で経営再建を進めることになっていた。

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ところが、サーブ車の一部の技術ライセンスを保有するGMが、重要な技術情報がライバルの中国企業に渡ることに反発し、買収案を拒否。買収は破談となっていた。

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