2012/1/16

環境・通信・その他

ネット未利用者、域内の24%に=EU調査

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したインターネット利用に関する最新統計で、EU内でネットを1度も利用したことがない人が24%に上ることが分かった。同割合は2006年の42%から大きく減少しているものの、域内で1億人 […]

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したインターネット利用に関する最新統計で、EU内でネットを1度も利用したことがない人が24%に上ることが分かった。同割合は2006年の42%から大きく減少しているものの、域内で1億人以上が検索エンジンも電子メールも使っていないことになる。

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同統計は、域内に住む16~74歳の人を対象に、2011年第1四半期のネット利用状況を調べたもの。

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ネット利用経験がない人が最も多かったのはルーマニアで、調査対象者の54%に達した。以下、ブルガリア(46%)、ギリシャ(45%)、キプロス、ポルトガル(41%)の順で多かった。最も少なかったのはスウェーデン(5%)で、デンマーク、オランダ(7%)、ルクセンブルグ(8%)、フィンランド(9%)が後に続いた。

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ネットの世帯普及率はオランダが94%で首位。ルクセンブルグ、スウェーデン(91%)、デンマーク(90%)が続く。普及率が低いのはブルガリア(45%)、ルーマニア(47%)、ギリシャ(50%)で、上位国と大きな開きがあった。ブロードバンドの普及率はスウェーデンが86%で最高。デンマーク(84%)、オランダ、英国(83%)、フィンランド(81%)も8割に上った。下位3カ国はネット普及率と同様、ルーマニア(31%)、ブルガリア(40%)、ギリシャ(45%)となっている。域内全体でみると、ブロードバンドの普及率は2006年から2011年にかけて30%から68%にまで上昇した。

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また、過去1年間にインターネットを使って買い物をしたことがあると答えた人は、域内の58%。ネット販売の利用者が最も多かったのは英国(82%)で、次いでデンマーク、ドイツ(77%)、スウェーデン(75%)だった。

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