2012/1/23

産業・貿易

11年のEU新車販売1.7%減、4年連続低迷

この記事の要約

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の2011年の新車販売(登録)台数は1,311万1,209台となり、前年から1.7%減少した。債務危機の影響などで需要が落ち込み、ドイツを […]

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の2011年の新車販売(登録)台数は1,311万1,209台となり、前年から1.7%減少した。債務危機の影響などで需要が落ち込み、ドイツを除く主要市場で低迷。4年連続で前年割れとなった。

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主要市場では、イタリアが10.9%減、スペインが17.7%減と大きく落ち込んだほか、フランスが2.1%減、英国が4.4%減となった。最大の市場であるドイツは8.8%増。信用不安が深刻なギリシャは31%減だった。(表参照)

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欧米の主要メーカーでは、本国の販売動向を反映し、独フォルクスワーゲン(VW)、BMW、ダイムラーが伸びた。しかし、残りは軒並み落ち込み、とくに仏PSAプジョーシトロエンが9%減、ルノーが8.4%減、伊フィアットが12.1%減と不振が目立った。

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日本勢はトヨタが6.4%減、スズキが9.8%減、ホンダが20.1%減、マツダが25.5%減と低迷。日産は13.5%増、三菱は3.1%増と健闘した。

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12月の販売台数は前年同月比6.4%減の95万3,108台と、100万台の大台を割り込んだ。

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米調査会社IHSオートモーティブのアナリストは、今年の欧州自動車市場の見通しについて「欧州を拠点とする全メーカーは、極めて厳しい」と述べ、販売が5%減少するとの予想を示している。

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