2012/2/6

総合 –EUウオッチャー

12月のユーロ圏失業率、過去最悪の10.4%

この記事の要約

ユーロ圏の雇用悪化が深刻化している。長引く信用不安と、それに伴う各国の緊縮策が雇用に大きな打撃を与えているためで、EU統計局ユーロスタットが1月31日発表したユーロ圏の2011年12月の失業率(速報値・季節調整済み)は1 […]

ユーロ圏の雇用悪化が深刻化している。長引く信用不安と、それに伴う各国の緊縮策が雇用に大きな打撃を与えているためで、EU統計局ユーロスタットが1月31日発表したユーロ圏の2011年12月の失業率(速報値・季節調整済み)は10.4%となり、ユーロ導入後の最高記録を更新した。(表参照)

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11月の失業率は速報値で10.3%となっていたが、ユーロスタットは同日、10.4%に修正した。これにより2カ月連続で過去最悪の水準となった。

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EU27カ国ベースの失業率は9.9%。信用不安が続くスペインが22.9%と、EU最悪の水準で高止まりしている。ポルトガルは前月を0.4ポイント上回る13.6%に達した。債務危機の震源となったギリシャも19.2%(10月)と高水準にある。最低はオーストリアの4.1%。

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統計局は同月の失業者数をEUが前月比2万4,000人増の2,381万6,000人、ユーロ圏が同2万人増の1,646万9,000人と推定している。

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