2012/2/20

産業・貿易

EUと米、有機産品を相互認証

この記事の要約

米国とEUは15日、農薬や化学肥料を使わない有機(オーガニック)産品を相互認証する協定に調印したと発表した。米国とEUのいずれかで認定されれば、それぞれの域内で有機産品として販売できるようにする。協定は6月1日に発効する […]

米国とEUは15日、農薬や化学肥料を使わない有機(オーガニック)産品を相互認証する協定に調印したと発表した。米国とEUのいずれかで認定されれば、それぞれの域内で有機産品として販売できるようにする。協定は6月1日に発効する。

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今回の合意は魚介類を除くすべての農産品が対象となるが、生産の過程で抗生物質を使用したものは除外される。このため、EU産の食肉の一部や米国産のリンゴと洋ナシなどは対象外となる。米国とEUは世界最大の有機産品市場であり、産業規模は500億ドルを超える。欧州委員会のチオロシュ委員(農業・農村開発担当)は今回の合意について「世界の有機農業の発展にプラスの影響を与え、行政手続の削減によって取引コストの減少にもつながり、消費者も恩恵を受ける」と意義を強調した。

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EUはこれまで、アルゼンチン、豪州、コスタリカ、インド、イスラエル、ニュージーランド、スイスと有機産品の相互認証で合意している。

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