2012/2/20

産業・貿易

スパコン向け投資、EUが倍増

この記事の要約

EUは15日、スーパーコンピューター(高性能コンピューター:HPC)開発向けの投資を倍増する計画を明らかにした。これまでの投資額は約6億3,000万ユーロに上っており、新たな計画で、2020年までの投資額は12億ユーロに […]

EUは15日、スーパーコンピューター(高性能コンピューター:HPC)開発向けの投資を倍増する計画を明らかにした。これまでの投資額は約6億3,000万ユーロに上っており、新たな計画で、2020年までの投資額は12億ユーロに達する見通しだ。イノベーションの促進と日常生活の改善に加え、雇用の増加にもつながると見込まれる。

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HPCは主に、公的部門では法医学や医療サービス分野、民間部門では自動車業界、航空業界などで利用されている。欧州委員会はHPCについて、利用すれば開発期間が短縮され、生産効率などが向上すると指摘。自動車業界が約400億ユーロの経費削減を実現した例を挙げている。

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世界最大規模のHPCは、ラップトップ・コンピューター13万台分以上の演算能力を持つ。1台あたりの製造コストは1億ユーロを上回り、維持費は年間約2,000万ユーロ。設置面積は1,000平方メートルに及ぶ。欧州で最大規模のHPCは、フランスの「Curie」とドイツの「Hermes」。

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