2012/3/26

環境・通信・その他

EUの排出量取引制度、インドも国内航空会社の参加禁止

この記事の要約

インド政府は22日、国内の航空会社がEUの温室効果ガス排出量取引制度に参加することを禁止したと発表した。中国に続くもので、EUの排出規制に対する国際社会の風当たりが一段と強まってきた。\ EUは1月から、排出規制を航空部 […]

インド政府は22日、国内の航空会社がEUの温室効果ガス排出量取引制度に参加することを禁止したと発表した。中国に続くもので、EUの排出規制に対する国際社会の風当たりが一段と強まってきた。

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EUは1月から、排出規制を航空部門にも適用。域内の空港を離着陸するすべての航空会社に二酸化炭素(CO2)の排出削減を義務付けた。達成できない航空会社は超過分の排出枠購入か、制裁金支払いを求められる。

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域外の航空会社も対象とした同制度をめぐっては、一方的な動きとして国際的に批判が強まっており、2月には米国、中国、日本など23カ国がモスクワで会合を開き、EU域内の航空会社に対して飛行制限や新たな課税などの対抗策を講じることで合意。批判の急先鋒となっている中国は、国内航空会社による排出枠購入を禁止したほか、対抗措置として欧州の航空機大手エアバスへの発注を取り消した。

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インド政府の決定は、中国に追随したもの。航空会社は3月末までに排出状況をEUに報告することになっているが、これを無視するよう国内航空各社に指示した。

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