2012/5/21

産業・貿易

欧州委、健康強調表示リストを承認

この記事の要約

欧州委員会は16日、 食品のラベルや広告に記載できる健康強調表示(ヘルスクレーム)のリストを承認したと発表した。\ 健康強調表示とは、「○○はコレステロール値を下げる」などのように特定の食品・栄養素と健康状態の関係につい […]

欧州委員会は16日、 食品のラベルや広告に記載できる健康強調表示(ヘルスクレーム)のリストを承認したと発表した。

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健康強調表示とは、「○○はコレステロール値を下げる」などのように特定の食品・栄養素と健康状態の関係について表示するもので、消費者の健康志向の高まりを背景に重要な販促ツールのひとつとなっている。欧州委は2008年に加盟国から提出された4万4,000件の健康強調表示を4,600件に絞り込み、欧州食品安全庁(EFSA)がこれらの表示の妥当性に関する科学的評価を行った。欧州委によると、今回承認したリストに収載された健康強調表示は222件。一方、1,600件については却下とし、ハーブ製品などの「植物性成分」に関する約2,200件の表示が承認手続きを実施中だ。食品メーカーはリストの公表後6カ月間の猶予期間が終了すると、却下あるいは承認待ちの表示を製品から撤去することが義務付けられる。なお、リストは欧州委のホームページで閲覧することができる。

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欧州委のダリ委員(保健・消費者保護担当)は、「今日の決定は何年にもわたる作業の積み重ねの結果であり、食品の健康表示に関するルール作りの歴史の中で画期的な出来事だ」とコメントした。

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