2012/5/21

競争法

独・スウェーデン2社の合弁を承認

この記事の要約

欧州委員会は14日、自動車部品大手の独フロイデンベルクとスウェーデンのトレルボルグが防振ゴム事業で合弁会社「トレルボルグ・ビブラコースティック」を設立する計画を認可したと発表した。合弁事業が市場に及ぼす影響を分析した結果 […]

欧州委員会は14日、自動車部品大手の独フロイデンベルクとスウェーデンのトレルボルグが防振ゴム事業で合弁会社「トレルボルグ・ビブラコースティック」を設立する計画を認可したと発表した。合弁事業が市場に及ぼす影響を分析した結果、両社の計画を認めても欧州経済領域(EEA)における自動車用防振ゴム製品の分野で著しく競争が阻害される恐れはないと判断した。

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フロイデンベルクは自動車用シール、防振ゴム、不織布、潤滑剤などの製造・販売を中核とする世界有数のメーカー。一方のトレルボルグも自動車用防振ゴム製品の有力サプライヤーで、タイヤを除く自動車向けゴム製品で世界最大級の事業規模を誇る。完成車メーカーのグローバル化などに伴い自動車部品の分野で業界再編が加速するなか、両社は防振ゴム事業で経営の効率化を図るため、今年2月に折半出資の合弁会社を設立することで合意。4月2日付で欧州委に同計画の認可を申請していた。

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欧州委は市場分析の結果、フロイデンベルクとトレルボルグはともに自動車用防振ゴム製品の有力サプライヤーであるものの、両社の計画が実現しても新会社は引き続き複数の強力なライバルとの競争にさらされると判断。合弁計画を認めても、それによって顧客の選択肢が狭められる可能性は低く、今後も公正な競争が維持されると結論づけた。

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