2012/6/18

欧州ビジネスウオッチ

サーブ、日中企業連合が買収

この記事の要約

昨年12月に経営破たんしたスウェーデン自動車大手サーブは13日、日本と中国の企業連合への身売りで合意したと発表した。これにより同社は新体制の下での存続が決定。当面は中国での電気自動車事業に注力する。\ サーブを買収するの […]

昨年12月に経営破たんしたスウェーデン自動車大手サーブは13日、日本と中国の企業連合への身売りで合意したと発表した。これにより同社は新体制の下での存続が決定。当面は中国での電気自動車事業に注力する。

\

サーブを買収するのは、香港を本拠とするナショナル・モダンエナジー・ホールディングと日本の投資会社サン・インベストメントの連合。サーブ買収のため設立した合弁会社ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)を通じて買収する。NEVSの出資比率はナショナル・モダンエナジー51%、サン・インベストメント49%。

\

経営不振で資金繰りに行き詰まり、多額の債務を抱えるサーブは、昨年9月に会社更生手続きを申請。その後、中国の自動車販売大手、厖大汽貿集団と自動車メーカーの浙江青年蓮花汽車による買収で合意し、新体制で経営再建を進めることになっていた。

\

ところが、サーブ車の一部の技術ライセンスを保有する米ゼネラル・モーターズ(GM)が、重要な技術情報がライバルの中国企業に渡ることに反発したため、破談となり、12月に破たんに追い込まれていた。

\