2012/9/24

欧州ビジネスウオッチ

ドイツ銀行、子会社BHFを売却へ

この記事の要約

独最大手銀行のドイツ銀行は20日、子会社BHF銀行を金融サービスRHJ インターナショナル(RHJI)の投資銀行子会社クレインウォート・ベンソン・グループ(KBG)に3億8,400万ユーロで売却することで合意したと発表し […]

独最大手銀行のドイツ銀行は20日、子会社BHF銀行を金融サービスRHJ インターナショナル(RHJI)の投資銀行子会社クレインウォート・ベンソン・グループ(KBG)に3億8,400万ユーロで売却することで合意したと発表した。

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ドイツ銀行は2009年、プライベートバンクのサル・オッペンハイムの買収に伴いBHF銀を取得。買収直後から売却先を模索し、当初はリヒテンシュタインの同業LGTに売却することで合意がほぼ成立していた。だが、LTGがドイツ人富裕層の脱税を長年にわたってほう助してきたことを独金融監督庁(BaFin)が問題視したため、断念した。

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BaFinはKBGへの売却に対しても当初、同社の資金力が弱いとして難色を示したため、RHJIはKBGの第3者割当増資を決定。米ブラックロックなどから出資を受けることを条件にBaFinの内諾を受けたという。増資が完了すると、KBGに対するRHJIの出資比率は現在の100%から60%に低下する。

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