2012/10/29

環境・通信・その他

ロシュが副作用の報告義務違反か、欧州医薬品庁が調査開始

この記事の要約

欧州医薬品庁(EMA)は22日、スイス製薬大手のロシュが同社の医薬品の副作用に関する報告を怠った疑惑が浮上している問題について、調査を開始すると発表した。調査で違反が確認されれば、同社は巨額の制裁を科されることになる。\ […]

欧州医薬品庁(EMA)は22日、スイス製薬大手のロシュが同社の医薬品の副作用に関する報告を怠った疑惑が浮上している問題について、調査を開始すると発表した。調査で違反が確認されれば、同社は巨額の制裁を科されることになる。

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ロシュをめぐっては、英国医薬品庁(MRHA)が6月、米国で過去15年間に、同社の医薬品の服用した人のうち8万人が死亡したことについて、副作用との因果関係を検証した報告書を当局に提出することを怠ったとする報告書を発表。これを受けてEUの欧州委員会は、同問題に関する調査をEMAに要請していた。

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EMAはEUでの販売が認可されているロシュの19種類の医薬品を対象に、同社が副作用に関する報告を法令に従って処理しているかどうかを調べる。

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EMAによる同様の調査は初めて。報告書は2014年4月までに欧州委に提出される。違反が確認された場合、欧州委はロシュのEU内での年間売上高(11年は128億スイスフラン=約105億ユーロ)の最大5%に相当する制裁金支払いを命じる権限を持つ。

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