2012/10/29

欧州ビジネスウオッチ

米フォード、欧州の3工場閉鎖へ

この記事の要約

米自動車大手フォードは25日、欧州の3工場を閉鎖すると発表した。欧州市場での販売低迷を受けた措置で、前日に明らかにしたベルギー東部のヘンク工場のほか、英サザンプトン、ダグナムの2工場も閉鎖する。欧州法人のシュテファン・オ […]

米自動車大手フォードは25日、欧州の3工場を閉鎖すると発表した。欧州市場での販売低迷を受けた措置で、前日に明らかにしたベルギー東部のヘンク工場のほか、英サザンプトン、ダグナムの2工場も閉鎖する。欧州法人のシュテファン・オーデル社長は「欧州自動車産業の問題は単に景気循環に基づくものではなく、構造的な性質を帯びている」と述べ、理解を求めた。

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3工場の閉鎖によりロシアを除く欧州の生産能力を35万5,000台分削減する。これは同生産能力の20%に相当するという。

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サザンプトン工場ではこれまでトランスポーター「トランジット」を生産してきた。今後は同モデルの生産をトルコに移管。これに伴いサザンプトン工場に部品を供給するダグナム工場も閉鎖する。両工場の従業員数は計1,450人。

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ヘンク工場では現在、中型車「モンデオ」、スポーツバン「Sマックス」、バン「ギャラクシー」を生産している。フォードはこれらモデルの次世代車を2014年からスペインのバレンシア工場で生産したい考え。これが実現すると、現在バレンシア工場で行われているミニバン「Cマックス」「グランドC-マックス」の生産は独ザールルイ工場に移管される可能性が高い。

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