2012/10/29

欧州ビジネスウオッチ

シーメンス、ソーラー事業から撤退

この記事の要約

独電機大手のシーメンスは22日、事業再編計画の一環として、ソーラー事業から撤退する方針を明らかにした。市場環境の悪化を受けた措置で、太陽熱発電と太陽光発電設備の2事業を売却。今後は再生可能エネルギー事業の経営資源を風力と […]

独電機大手のシーメンスは22日、事業再編計画の一環として、ソーラー事業から撤退する方針を明らかにした。市場環境の悪化を受けた措置で、太陽熱発電と太陽光発電設備の2事業を売却。今後は再生可能エネルギー事業の経営資源を風力と水力・潮流発電設備の2分野に絞り込む意向だ。

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シーメンスは数年前まで太陽熱発電設備事業に大きな期待をかけており、2009年には太陽熱発電所向けソーラーレシーバー(熱交換器)を製造するイスラエル企業を4億1,800万ドルで買収した。だが、太陽光発電設備の価格の急落を背景に太陽熱発電設備の需要は大幅に縮小。同子会社についてはすでに、大幅な減損処理を余儀なくされている。

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太陽光発電設備市場も過当競争で多くの企業が経営破たんしており、同社は撤退に踏み切る。ソーラー発電に必要な蒸気タービン、発電機、制御機などの部品事業は手元に残す。

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