2012/11/26

総合 –EUウオッチャー

ECB専務理事にメルシュ氏、EU首脳会議が承認

この記事の要約

EU首脳会議は22日、欧州中央銀行(ECB)の専務理事にルクセンブルク中央銀行のメルシュ総裁を充てる人事を承認した。同ポストは債務危機対応をめぐる各国の思惑や女性の登用に絡む意見対立から半年もの間空席となっていたが、そう […]

EU首脳会議は22日、欧州中央銀行(ECB)の専務理事にルクセンブルク中央銀行のメルシュ総裁を充てる人事を承認した。同ポストは債務危機対応をめぐる各国の思惑や女性の登用に絡む意見対立から半年もの間空席となっていたが、そうした異常事態にようやく終止符が打たれた格好だ。

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ECBの最高意思決定機関である理事会は、総裁・副総裁および4人の専務理事から成るECB役員会メンバー6人とユーロ圏17カ国の中銀総裁で構成される。ユーロ圏財務相は7月、5月末に退任したゴンサレスパラモ前専務理事の後任にメルシュ氏を指名。しかし、債務危機対応で主導権を握りたいユーロ圏各国の駆け引きで承認が遅れ、先月には欧州議会がECB幹部に女性が1人もいないことに抗議し、メルシュ氏の理事就任に反対する決議を採択するなど混乱が続いていた。

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メルシュ氏は1949年生まれ。1998年5月からルクセンブルク中銀総裁を務めており、ECB発足当初からの理事会メンバーでもある。同氏は12月15日付けで専務理事に就任する。

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