欧州委員会は11日、EU内の食品小売り業界で、各社が独自に開発・販売するプライベートブランド(PB)商品の導入が急速に進んでいることが、市場に悪影響を及ぼしていないかどうかについて、調査を開始すると発表した。小売り企業が有利な立場を悪用して、生産を委託している業者に圧力をかけ、不当な条件で契約を結んでいるといった苦情が寄せられているためで、2月中旬までに関係各方面から情報を収集し、来年末までに報告書をまとめる。
\欧州委のアルムニア委員(競争政策担当)によると、同調査ではPB商品の導入で成功している食品小売り業者が、委託生産している業者に契約打ち切りなどをちらつかせ、安値で商品を供給するよう迫っている事例などが中心となる。また、PB商品の普及によって、消費者の選択が狭まってないかどうかも調査する。
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