2012/12/27

総合 –EUウオッチャー

S&Pがギリシャを6段階格上げ、EUの融資再開など評価

この記事の要約

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、「選択的債務不履行(SD)」としていたギリシャ国債の長期信用格付けを6段階引き上げ、「Bマイナス」にしたと発表した。EUの融資再開などによってデフ […]

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、「選択的債務不履行(SD)」としていたギリシャ国債の長期信用格付けを6段階引き上げ、「Bマイナス」にしたと発表した。EUの融資再開などによってデフォルト(債務不履行)の懸念が緩和されたことを受けた措置。格付け見通しは「ステーブル(安定的)」とした。

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S&Pは12月初め、ギリシャがEU、国際通貨基金(IMF)による融資再開の条件となっていた国債の割安価格での買い戻しを発表したことを受けて、一時的に格付けを「SD」としていた。しかし、国債買い戻しが成功して債務を200億ユーロ圧縮したほか、EUが追加融資の実施を正式決定したことから、格上げを決めた。格付けは依然として投資不適格級となっているものの、2011年6月以来の高水準に戻った。

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S&Pは声明で、格上げについて「ユーロ参加国がギリシャをユーロ圏にとどめるという強い決意を示したことを反映した」としている。

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