EUが急増しているサイバー犯罪の撲滅に向けてオランダのハーグに設立した「欧州サイバー犯罪センター」が11日に始動した。インターネットを使ったショッピングや決済が普及し、国境を越えたサイバー犯罪が増加する中、加盟国が一体となって犯罪防止に取り組むための拠点となる。
\欧州サイバー犯罪センターは、欧州刑事警察機構(ユーロポール)本部内に設置された。約40人の常勤スタッフを置き、主に◇クレジットカードの不正利用やフィッシング詐欺など、犯罪組織に巨額の利益をもたらす違法オンライン活動◇オンライン上の児童ポルノなど被害者に甚大な被害をもたらす犯罪◇EUの重要インフラおよび情報システムを狙ったサイバー攻撃――の摘発に当たる。加盟国に具体的なサイバー犯罪の脅威について警告するほか、各国の防御態勢を点検し、改善を助言する活動も行う。2013年の予算は約700万ユーロ。
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